竜鍾(読み)りょうしょう

精選版 日本国語大辞典 「竜鍾」の意味・読み・例文・類語

りょう‐しょう【龍鐘・龍鍾】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( 形動タリ ) 老いて疲れ病むこと。また、うちしおれていること。また、そのさま。りゅうしょう。躘(りょうしょう)
    1. [初出の実例]「落花狼藉たり風狂じて後 啼鳥龍鐘たり雨の打つ時〈大江朝綱〉」(出典:和漢朗詠集(1018頃)上)
    2. [その他の文献]〔杜甫‐寄高使君岑長史詩〕
  3. ( 形動タリ ) 涙を流すこと。また、そのさま。りゅうしょう。
    1. [初出の実例]「中節之哀者人情不止矣、龍鐘之双袖以及予、不長吁而已矣」(出典:惺窩文集(1627頃)三・寄林三郎)
    2. [その他の文献]〔王褒‐寄梁処士周弘譲書〕
  4. 竹の異称。〔広韻

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「竜鍾」の読み・字形・画数・意味

【竜鍾】りようしよう

年老いて、つかれやむ。うらぶれて、失意のさま。唐・高適人日、杜二拾遺(甫)に寄す〕詩 一臥東山、三十春 豈に知らんや、書劍、風塵に老いんとは (ま)た忝(かたじけ)なくす二千石 愧(は)ず、爾(なんぢ)東西南北の人

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