…盛時の形態は,《書紀》に詳しい学識者を博士,都講,尚復などに任命し,ふつう2,3年にわたって外記曹局,内史局,宜陽殿東廂などで頻繁に集会が持たれ,太政大臣以下多くの公卿・官人が出席して,博士の講義を中心に活発な議論が行われた。全30巻の講究が終了すると,元慶,延喜,承平のときには,侍従所に大臣以下が参集して,盛大な竟宴(きようえん)(講書終了時に催す酒宴)が行われた。宴席では,《書紀》中の聖徳帝王,有名諸臣を題として各自が和歌を作り,その詠歌の声に応じて大歌御琴師が倭琴を弾じ,終わって博士,尚復らが禄を賜って退出した。…
※「竟宴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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