竹下浅間山古墳(読み)たけしたせんげんやまこふん

日本歴史地名大系 「竹下浅間山古墳」の解説

竹下浅間山古墳
たけしたせんげんやまこふん

[現在地名]宇都宮市竹下町

鬼怒川東岸の宝積寺ほうしやくじ丘陵の西端段丘緩斜面を占める。墳丘はすでに削平されているが全長五二・五メートル、後円部径四一メートル、前方部幅四三メートルで、前方部が狭くなる鍵穴状の周湟をめぐらす。くびれ部に南に向けて胴張両袖式の横穴式石室をつくり墓道を設けていた。石室玄室と羨道をもつが奥壁は硬砂岩一枚、側壁は河原石を小口積みし、玄門は切石と割石石)を使い、墓道は地山を掘込み、周湟まで至っている。玄室床面には勾玉・耳環・石突・鉾の責金具・具、墓道には直刀・鞘尻金具・具・勾玉・小玉・須恵器・大甕破片、それに縁金具・切羽・鉾身・轡・雲珠があり、頭椎大刀柄頭・銅釧・土師器坏なども葬られていた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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