笠原四郎左衛門(読み)かさはらしろうざえもん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「笠原四郎左衛門」の意味・わかりやすい解説

笠原四郎左衛門
かさはらしろうざえもん

近世柔術家。元禄(げんろく)(1688~1704)ごろの人。筑前(ちくぜん)黒田氏家臣で、名は一春(かずはる)、柔楽(じゅうらく)と号した。少年時代より柔術を好み、福野七郎右衛門を祖とする良移心当和(りょういしんとうやわら)を松平大膳大夫(だいぜんだいぶ)(長州)家中の黒沢丹宮(たみや)に学び、その精妙をうたわれ、門人も多かった。その門流は福岡、久留米(くるめ)両藩に伝えられ、幕末に及んだ。

[渡邉一郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「笠原四郎左衛門」の解説

笠原四郎左衛門 かさはら-しろうざえもん

?-? 江戸時代前期の柔術家。
元禄(げんろく)(1688-1704)ごろの人。筑前(ちくぜん)(福岡県)黒田氏の家臣。幼少より柔術をこのみ,良移心当流和(りょういしんとうりゅうやわら)を黒沢丹宮(たみや)にまなぶ。その術にすぐれ,門人もおおかった。名は一春。号は柔楽。

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