笠原良策(読み)かさはらりょうさく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「笠原良策」の意味・わかりやすい解説

笠原良策
かさはらりょうさく

[生]文化6(1809).越前
[没]1880.8.23. 東京
江戸時代末期の医師。諱は良,字は子馬,号が白翁。文政 12 (1829) 年,江戸で徳本流 (→永田徳本 ) の伝承者,磯野公道の塾に入門,のちに大武了玄に蘭学を,京都の日野鼎哉に蘭方を学ぶ。弘化2 (45) 年,牛痘接種の必要を知り,藩主松平春嶽に牛痘苗の輸入を上申。嘉永2 (49) 年バタビアからもたらされた牛痘苗で種痘が成功し (→楢林宗建 ) ,それを植え継いだ痘苗が日野のもとにもたらされた際,一部譲り受けて福井に運び,北陸一帯で種痘を実施した。

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