日本歴史地名大系 「笹倉村」の解説 笹倉村ささくらむら 富山県:婦負郡婦中町笹倉村[現在地名]婦中町笹倉井田(いだ)川中流右岸に隣接し、東は御門(みかど)村、南西は井田川を挟んで笹倉新村。江戸時代前期の開拓と伝え、地名は小笹の茂った石原に由来する(婦中町史)。天正一一年(一五八三)八月二〇日の佐々定能宛知行方目録(土佐国蠧簡集残篇)に「婦負郡さゝくら村」とみえる。正保郷帳では篠倉村と記され、高八八一石余、田方五六町七反余・畑方二町、新田高七五石余。天和―貞享(一六八一―八八)頃までの十村として当村の久兵衛の名がある(「越中古跡并庄官百姓等之記」前田家文書)。 笹倉村ささくらむら 島根県:美濃郡美都町笹倉村[現在地名]美都町笹倉益田川支流、波田(はだ)川下流域に位置し、西は久々茂(くくも)村・上波田(かみはだ)村(現益田市)、東は仙道(せんどう)村。平坦地が多く稲作地帯。応安七年(一三七四)一一月二六日の沙弥浄阿寄進状(万福寺文書)に益田郷のうちとして「佐々倉」とみえ、ほか三所とともに同地の田畠が寄進されている。正保四年(一六四七)の古田領郷帳に篠倉村とみえ、高四三一石余、有高三六〇石余で免五ツ七分余。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報