筆画(読み)ヒッカク(その他表記)bǐ huà

デジタル大辞泉 「筆画」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐かく〔‐クワク〕【筆画】

文字かく字画

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精選版 日本国語大辞典 「筆画」の意味・読み・例文・類語

ひっ‐かく‥クヮク【筆画】

  1. 〘 名詞 〙 文字の画(かく)。字画。
    1. [初出の実例]「去(さ)て何んと云も筆画に作たぞ」(出典:報恩録(1474)下)
    2. 「文字をかき書を写すには、筆画(クク)を能弁しりて誤なかるべし」(出典:和俗童子訓(1710)四)
    3. [その他の文献]〔書苑〕

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改訂新版 世界大百科事典 「筆画」の意味・わかりやすい解説

筆画 (ひっかく)
bǐ huà

字を書くのに,筆を紙面に下ろしてから,はなすまでにできる線もしくは点を筆画という。すなわち,筆画とは字形を組み立てるための最小単位ということができる。現在,漢字の標準字体は楷書であるから,その構成単位である筆画は,主として点と直線からできている。この点と線は一つの漢字の中で,占める位置によって,それぞれ形がちがう。中国では古来書法の基本として永字八法があって,〈永〉字をもって筆画の基本形を説いたものである。現在中国における筆画の分類もほぼこれによる。(1)点(てん)。〈〉。(2)横(よこかく)。〈〉。(3)竪(じゆ)(たてかく)。〈〉。(4)撇(べつ)(左ばらい)。〈〉。(5)捺(なつ)(右ばらい)。〈〉。(6)挑(はね)。〈〉。(7)鉤(こう)(かぎ)。〈〉。(8)折(おれ)。〈〉。以上八つの筆形という。一つの漢字はいくつかの筆画からなるが,その筆画の数を画数という。一つの漢字に用いられた筆画と画数を正しくおぼえることが,漢字学習にとってもっとも大切なことである。
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普及版 字通 「筆画」の読み・字形・画数・意味

【筆画】ひつかく

点画

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