筆癖(読み)フデクセ

デジタル大辞泉 「筆癖」の意味・読み・例文・類語

ふで‐くせ【筆癖】

文字書き方に癖のあること。文章や絵をかくとき、その文体画法に独特な癖のあること。また、その癖。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「筆癖」の意味・読み・例文・類語

ふで‐くせ【筆癖】

〘名〙 (「ふでぐせ」とも)
① 文字の書き方の癖。
青春(1905‐06)〈小栗風葉〉秋「努めて筆癖(フデクセ)を変へてはあるが、慥に許嫁お房の手と知れた」
② 文章や絵画をかく時の、書き方の癖。文体や画風にみられる独特の癖。
人情本・英対暖語(1838)五「前後雑記(いりまじる)筆癖(フデクセ)を察してよみわけたまはん事を」
※思ひ出す事など(1910‐11)〈夏目漱石〉六「其時は画工の筆癖(フデクセ)から来る特色を忘れて」

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