筆路(読み)ヒツロ

精選版 日本国語大辞典 「筆路」の意味・読み・例文・類語

ひつ‐ろ【筆路】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 絵画・書における筆のつかいぶり。運筆のすじみち。〔続画品‐謝赫〕
  3. 詩文を作る際の表現の脈絡。文脈。
    1. [初出の実例]「筆路(ヒツロ)の進退意のごとくならず」(出典:小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉下)
    2. [その他の文献]〔玉海‐辞学指南、作文法〕
  4. 漢詩文の世界。詩文・学者の道。
    1. [初出の実例]「若無惟月恩光至。筆路詩場定寂寥」(出典:江吏部集(1010‐11頃)上・月下即事)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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