筏場村(読み)いかたばむら

日本歴史地名大系 「筏場村」の解説

筏場村
いかたばむら

[現在地名]河津町川津筏場かわづいかたば

沢田さわだ村の北西に位置する。河津川中流域の両岸と、北東より河津川へ流れ込む川の上流から中流域右岸にわたる広域な村。永禄元年(一五五八)六月二七日に北条氏は清水小太郎吉広の河津郷手作地三六貫文余を安堵しているが(「北条家朱印状写」正木文書)、この坪付にみえる天川あまかわ西田にしだ中河原なかがわらは小字として残る。寛永七年(一六三〇)矢野やの村を分村した(掛川誌稿)。年代は不詳だが下筏場村も分村されたが、その後もほぼ一村として扱われていたらしい。村名は伐り出した材木をここで筏に組み、下流へ流したことによる(増訂豆州志稿)


筏場村
いかだばむら

[現在地名]中伊豆町筏場

大見おおみ川の上流にあり、北は貴僧坊きそうぼう村、南は国士こくし峠越で田方郡しま(現天城湯ヶ島町)。文禄三年(一五九四)代官頭彦坂元正によって八月四日から六日にかけて検地が行われ高一一二石余、田方六町三反余・畑方四町六反余・屋敷六反余・新下畑六反余(同年八月「田方野覚」筏場区有文書)元禄郷帳では高一二〇石余。江戸時代初期は幕府領、元禄一一年(一六九八)旗本鳥居領、弘化二年(一八四五)幕府領になり幕末に至る(韮山町史)天城あまぎ山大見口山付村八ヵ村の一(増訂豆州志稿)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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