日本歴史地名大系 「筒江古窯跡」の解説
筒江古窯跡
つつえこようあと
[現在地名]山内町大字宮野字筒江
窯室は五、六室の登窯であるが、江戸時代の中期には庶民の磁器の需要が増大したため、東方約三〇〇メートルの台地上に築窯、移転している。大量生産を必要としたためか、新窯は間口一四メートル、奥行八メートルもある大きな窯室五室が確認されている。燃料は松・樫・櫟などで四囲の山には豊富であった。
開墾されて段々畑となっているため窯室内の遺物は不明であるが、約二〇メートル北の物原(捨場)には大小の用具が捨てられている。この窯が最も繁栄したのは江戸時代中期で、
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報