精選版 日本国語大辞典 「節博士」の意味・読み・例文・類語 ふし‐はかせ【節博士・節拍】 〘 名詞 〙 日本の古音曲の音譜。声明(しょうみょう)、神楽、催馬楽、朗詠、平曲、謡曲など中古以後の謡い物・語り物の文章の傍に付け、その節の高低・長短をさし示す符号。はかせ。胡麻(ごま)。胡麻点。墨譜。節博士〈右 声明,左 催馬楽〉[初出の実例]「太秦善観房といふ僧ふしはかせを定めて、声明になせり」(出典:徒然草(1331頃)二二七) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内の節博士の言及 【博士】より …この呼称は主として声明(しようみよう)で用いられるほか,雅楽の歌物の楽譜も博士と称することが多い。譜士と書くこともあり,節博士(ふしはかせ),墨譜(ぼくふ),節譜(せつぷ)などともいう。なお,謡(うたい)や浄瑠璃の楽譜に対しては胡麻(ごま),胡麻点などの語を用い,博士とはいわない。… ※「節博士」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by