篠原 志都児(読み)シノハラ シヅコ

20世紀日本人名事典 「篠原 志都児」の解説

篠原 志都児
シノハラ シヅコ

明治・大正期の歌人



生年
明治14(1881)年

没年
大正6(1917)年7月19日

出生地
長野県諏訪郡北山村湯川(現・茅野市)

本名
篠原 円太

学歴〔年〕
小学卒

経歴
初め千洲と号し、のち志都児に改める。小学校を卒業後、農業に従事する傍ら、妻の死後、23歳の頃に初めて歌を作り、短歌の研究、作歌に精進し、つばな会、雑誌「比牟呂」などに出詠した。明治37年日露戦争に出征するが、病を得て東京に送還され、同年召集解除となると伊藤左千夫に師事長塚節・島木赤彦・岡麓・斎藤茂吉らと交流し、アララギ派の田園歌人として名を成す。旅行・肉親愛・友情などを歌った叙情的な作品を「馬酔木」「日本」「アカネ」「アララギ」などに発表した。また左千夫との親交の跡が「左千夫歌集」に載録されている。遺稿集に「篠原志都児集」がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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