デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「篠塚文三郎」の解説
篠塚文三郎(初代) しのづか-ぶんざぶろう
文化ごろ,佐渡島流,志賀山流,幸若舞などをとりいれた京舞篠塚流をひらき,大坂の山村舞とならび称される。3代中村歌右衛門にとりたてられ,篠塚梅扇(のち梅翁)の名で京坂で劇場振り付けをつとめた。弘化(こうか)2年9月死去。
篠塚文三郎(3代) しのづか-ぶんざぶろう
2代篠塚文三郎の子。慶応ごろ3代をつぐ。劇場振り付けにたずさわる一方,花街の師匠もかねる。のち篠塚流は新興の井上流に押されて衰退した。明治19年3月死去。通称は篠塚文三。