米町遺跡
こめまちいせき
JR鎌倉駅の南東側約九〇〇メートルに位置する東西約七〇〇メートル、南北約二五〇メートルを範囲とする中世の都市遺跡。
文永二年(一二六五)に鎌倉幕府の奉行は商業地である町屋の設置を許可する場所として大町・小町・魚町・殻町・武蔵大路下・須地賀江(筋替)橋・大倉辻の七ヵ所を指定している(吾妻鏡)。このうち殻町が米町に相当するものと考えられることから、米町遺跡の一帯は中世鎌倉の商業地の遺跡と考えられている。これまでに実施された代表的な発掘調査としては、平成九年(一九九七)から翌一〇年にかけて大町二丁目二三三八番一地点で実施された発掘調査をあげることができる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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