日本大百科全書(ニッポニカ) 「粥のこ汁」の意味・わかりやすい解説 粥のこ汁かゆのこしる 宮城県の郷土料理。正月7日の七草(ななくさ)粥には7種の春の草を入れるが、実際には7種ではなくナズナかセリにダイコンを加える程度である。粥のこ汁は、この地方の七草粥であるが、ダイコン、ニンジン、ゴボウ、凍り豆腐などを1センチメートル角の賽(さい)の目に切り、鍋(なべ)に入れて柔らかくなるまで煮てからみそを加え、普通のみそ汁と同じように仕立てる。年越に用いた大豆を加えることもあるし、家によってはセリを加える。[多田鉄之助] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例