精麦(読み)セイバク

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

オオムギの穀粒の外皮部を除去して、炊飯食に適する白色の丸麦(まるむぎ)にまで搗精(とうせい)することをいう。また、さらに押し麦にまで加工する工程まで精麦に含めることがある。オオムギには皮麦と裸麦とがある。ともに同様な方法で精麦するが、皮麦はじょうぶな内穎(ないえい)と外穎に包まれているので、その除去のために穎のない裸麦より精麦が困難である。オオムギでは腹面に縦に深い溝があり、この中に繊維組織が入っているので、これの除去がむずかしい。精麦は精米とほぼ同じ方式で行われ、精米機を用いることがあるが、若干の部品はオオムギの粒質に応じた改良が加えられた精麦専用の機械を用いる。精麦前の麦(玄麦(げんばく)という)の重量に対して、精麦された丸麦あるいは押し麦の重量の比を精麦歩留りという。普通、押し麦までの歩留りをいうことが多い。丸麦の精麦歩留りは皮麦75%、裸麦85%で、押し麦としては皮麦70~75%、裸麦で80~85%である。

[星川清親]


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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 麦を精白すること。また、精白した麦。

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