紅返し(読み)モミガエシ

デジタル大辞泉 「紅返し」の意味・読み・例文・類語

もみ‐がえし〔‐がへし〕【紅返し】

女物和服で、紅色の裏を表に返して縁取りしたもの。べにがえし。
「―の下着箔形はくがた白小袖をかさね」〈浮・一代女・一〉

べに‐がえし〔‐がへし〕【紅返し】

もみがえし

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「紅返し」の意味・読み・例文・類語

もみ‐がえし‥がへし【紅返】

  1. 〘 名詞 〙 衣服で、紅色の裏地を吹き返したもの。紅裏(もみうら)の吹き返し。べにがえし。
    1. [初出の実例]「紅(モミ)がへしの下着に箔形の白小袖をかさね」(出典浮世草子好色一代女(1686)一)

べに‐がえし‥がへし【紅返】

  1. 〘 名詞 〙 女の着物などで、袖口(そでぐち)、裾(すそ)から衽(おくみ)にかけた部分などの裏に紅色の布をつけ、表に折り返して見えるようにしたもの。衣服の紅色の引き返し。もみがえし。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android