素封(読み)ソホウ

デジタル大辞泉 「素封」の意味・読み・例文・類語

そ‐ほう【素封】

《「史記」貨殖伝から。「素」はむなしい、「封」は領土の意》位や領土はないが、諸侯に匹敵する富を持っていること。また、その人。大金持ち。

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精選版 日本国語大辞典 「素封」の意味・読み・例文・類語

そ‐ほう【素封】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「史記‐貨殖伝」の「今有秩祿之奉、爵邑之入而楽与之比者、命曰素封」による語。「素」は、もともとで、つけ加えるもののないこと。「封」は封祿(ほうろく)封土の意 ) 位や領地がなくても諸侯に等しい富を持っていること。大きな資産を持っていること。また、その人。金持。金満家財産家。資産家。素封家
    1. [初出の実例]「近日、外築の盛んなる、但だ素封・豪賈ならず」(出典:江戸繁昌記(1832‐36)三)
    2. 「素封の家(うち)に成長せられしお春どのを娶(めと)って」(出典雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉下)

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普及版 字通 「素封」の読み・字形・画数・意味

【素封】そほう

所領もなく、富が諸侯に匹敵する者。〔史記、貨殖伝〕今、秩祿の奉、邑の入無くして、樂しみ之れと比するり。命(な)づけて素封と曰ふ。

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