封土(読み)ほうど

  • fief
  • ふうど

デジタル大辞泉の解説

古墳などの盛り土。人工のもの、自然地形利用のものの両方にいう。ほうど。
封建君主が、その家臣に領地として分かち与えた土地。
ふうど(封土)」に同じ。

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百科事典マイペディアの解説

西欧中世の封建君主が,家臣建的諸義務を履行させるための物的基礎として与えた恩貸物件。封,知行レーンLehen(ドイツ語)とも。土地が通例だが,そのほか官職,公権,収入を伴う権利,のちには定期金も含めるようになった。封土に対する家臣の権利は初め用益権に限られたが,次第に処分権にも及び,保有期間も初めは終身だったが10世紀ごろから世襲化。→封建制度

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 人工の盛土。一般に古墳の盛土をさす。日本では、人工による盛土だけでなく、自然地形利用の場合も含めて用いる。ほうど。
〘名〙
※読本・椿説弓張月(1807‐11)拾遺「封土(ホウド)高八尺、石牆以これに環る」 〔礼記注‐祭法〕
② 諸侯や大名が、主君から領知権を与えられて支配する土地。
※近世紀聞(1875‐81)〈染崎延房〉七「封土(ホウド)の内十万石を削り余は尽く興丸に賜ふ」 〔漢書‐杜鄴伝〕

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旺文社世界史事典 三訂版の解説

封建制度において,家臣の義務である軍役奉仕に対し,主君が生活の物的な保障として家臣に与えた土地。采 (さい) 地・知行 (ちぎよう) 地ともいう
元来,封土の授受は一代かぎりで,家臣は用益権をもつにすぎないとされたが,やがて世襲化し,処分権を得るに至った。土地のほか,官職,貨幣鋳造や関税徴収,市場開設の諸権利なども含む。

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世界大百科事典内の封土の言及

【封建制度】より


【定義・用法】
 〈封建〉の語は,もともとは中国周代の国家制度を指す語であったが,現在日本の学術用語では,この意味で〈封建制度〉の語が用いられることはほとんどなく,ヨーロッパのフューダリズムの訳語として転用されている。この後者の意味での用語法も学者によって一様ではなく,やや極言すれば,それぞれの学者が多少とも異なった意味でこの語を用いている。しかし,細部の違いを捨象して巨視的にみれば,ほぼ次の四つの概念類型を区別することができよう。…

※「封土」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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