細川谷古墳群
ほそかわだにこふんぐん
飛鳥川上流の冬野川に沿った両側の谷筋、細川谷には約二〇〇基の古墳が分布している。古墳は冬野川の左岸の尾根上にも散在するが、談山神社の鎮座する御破裂山より西方に延びる尾根の南斜面上に群集。いずれも径八―一五メートル前後の小円墳で、前方後円墳は存在しない。石室が露出したり、崩壊したものも多いが、打上古墳を除いてはいずれもあまり大きな石室ではない。出土の遺物も伝えられたものはほとんどなく、わずかに大字上の七廻塚から大正五年(一九一六)頃出土したという剣一口が東京国立博物館の所蔵になっている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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