細野熊野神社(読み)ほそのくまのじんじや

日本歴史地名大系 「細野熊野神社」の解説

細野熊野神社
ほそのくまのじんじや

[現在地名]城端町細野

城端から細野を経て五箇山ごかやまへ通じる杉尾すぎお峠への道の登り口にある。古くは観世音堂と称し、その後熊野神社と号し、祭神は事解男命(城端町史)。由来については「延宝の頃、細野村ノ住、菊池太右衛門といふ者ノ二男、剃髪して月潭上人といふ。学才を以世に登庸せられ、摂州天王寺の別当職となり、晩年にして寺務を辞して、太平寺といふに異転せられけるが、我旧里に一宇梵宮を建立せんことを念願し、大坂の名匠に命じて一堂を彫造せしむ」とあり(越の下草)、元禄三年(一六九〇)観音菩薩薬師如来の尊像を寄進したという(「元禄三年奉納文」細野熊野神社蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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