絎ける(読み)クケル

デジタル大辞泉 「絎ける」の意味・読み・例文・類語

く・ける【×絎ける】

[動カ下一][文]く・く[カ下二]くけ縫いにする。「袖口そでぐちを―・ける」
[類語]縫うつづじるかがまつる仕付ける裁縫する縫製する縫い込む綴り合わせる綴じ合わせる綴じ付ける

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精選版 日本国語大辞典 「絎ける」の意味・読み・例文・類語

く・ける【絎】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]く・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 和裁で、布端を始末するとき、表に縫い目が見えないように縫う。くけぬいをする。
    1. [初出の実例]「たまくらをくけてしくれば恐ろしみはやはひましねみつのかどより」(出典:散木奇歌集(1128頃)恋下)
    2. 「各裁弘六寸余、弘三寸に折久計(クケ)て」(出典類聚雑要抄室町)四)

絎けるの補助注記

「くく(漏)」「くぐる(潜)」と同源で、表面から見えないようにする意だが、早くから、針目についていうようになった。

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