縫込む(読み)ヌイコム

デジタル大辞泉 「縫込む」の意味・読み・例文・類語

ぬい‐こ・む〔ぬひ‐〕【縫(い)込む】

[動マ五(四)]
中に何かほかの物を入れて縫う。縫って中に入れ込む。「現金を服の裏に―・む」
布の大きすぎる分などを縫い代の中に入れ込んで縫う。また、縫い代を大きくとって縫う。「五センチほど―・む」
[類語]縫うつづじるかがけるまつる仕付ける裁縫する縫製する綴り合わせる綴じ合わせる綴じ付ける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「縫込む」の意味・読み・例文・類語

ぬい‐こ・むぬひ‥【縫込】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
    1. 布の中に他の物を入れて縫う。包み込んで縫う。
      1. [初出の実例]「此金を襦袢へ縫ひ込んで呉れ」(出典:怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉一五)
    2. 本来縫代(ぬいしろ)以外の余分なゆとりも縫代に入れこんで縫う。また、縫い合わせた布の端が縫い目の中に隠れるように縫う。
      1. [初出の実例]「其処に縫込んだ揚(あげ)があるぢゃないか」(出典鳥影(1908)〈石川啄木〉五)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙ぬいこめる(縫込)

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