朝日日本歴史人物事典 「結城ディエゴ」の解説
結城ディエゴ
生年:天正2(1574)
江戸前期のイエズス会日本人神父。殉教者。阿波(徳島県)の結城一族の出身。天正14(1586)年大坂のセミナリオ(神学校)に入学したが,豊臣秀吉の禁教令後,ひとつに合併させられた有馬のセミナリオで学業を終え,文禄4(1595)年天草のイエズス会修練院に入る。慶長6(1601)年マカオに3年留学,帰国後はセミナリオでラテン語を教えた。19年の追放令でマニラへ。翌年神父になり元和2(1616)年潜入帰国した。その後20年間京都を根拠地に献身的な活動を続けたが,大坂で捕らえられ穴吊り刑で殉教した。<参考文献>H.チースリク『キリシタン時代の邦人司祭』
(片岡千鶴子)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報