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結崎座 ユウザキザ

大辞林 第三版の解説

ゆうざきざ【結崎座】

大和猿楽四座の一。大和国結崎にあった。伊賀国小波多から移った座で、のちの観世座。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の結崎座の言及

【猿楽】より

…また南北朝から室町初期にかけて猿楽者の集団は座の体制をとるようになり,各地に猿楽の座が存在した。なかでも大和猿楽の四座,近江猿楽六座が名高く,ことに大和の結崎(ゆうざき)座の観阿弥世阿弥父子によって今日の能の基礎が固められるのである。
[猿楽の役者]
 当時の有名な役者たちを挙げると,〈田楽〉の一忠・花夜叉・喜阿弥・高法師(松夜叉)・増阿弥(〈田楽〉も猿楽とさして距離をおかぬものであって,世阿弥伝書にも総合的に論じられている),近江猿楽の犬王(いぬおう),大和猿楽の金春権守(こんぱるごんのかみ)・金剛権守などである。…

【世阿弥】より


【生涯】
 南北朝の争乱が下火になり,室町幕府の基礎が固まりかけたころに世阿弥は生まれた。父の観阿弥は30歳を超えた年盛りで,すでに大和猿楽(やまとさるがく)結崎(ゆうざき)座のスター役者だったと推定される。数多い田楽(でんがく)や猿楽の能役者が芸を競う中から,観阿弥が抜け出る要因となった音曲改革に取り組んだのは世阿弥の幼年期であり,京洛に観阿弥の名声を高めた醍醐寺での猿楽(年不明)には子の世阿弥も出演していた。…

【能】より

…大和猿楽の中心は興福寺支配の4座,すなわち円満井(えんまい),坂戸,外山(とび),結崎(ゆうざき)の座で,これが後に金春(こんぱる)座(金春流),金剛座(金剛流),宝生座(宝生流),観世座(観世流)と呼ばれるようになる。結崎座を率いる観世という名の役者(後の観阿弥)は,技芸抜群のうえくふうに富み,将軍足利義満の愛顧を得て京都に進出し,座勢を大いに伸ばした。観阿弥の功績は,物まね本位だった大和猿楽に,近江猿楽や田楽の歌舞的に優れた面をとり入れたこと,伝統であった強い芸風を幽玄(優美とほぼ同義)な芸風に向かわせたこと,リズムを主とした曲舞(くせまい)の曲節を導入したことなどである。…

【大和猿楽】より

… 金春座という名称は禅竹の祖父の金春権守に由来するらしい。一方,外山座は桜井市外山に,結崎座は磯城郡川西町結崎に,坂戸座は生駒郡平群(へぐり)町にそれぞれ本拠を構えていたようだ。坂戸座はもとは法隆寺属で鎌倉初期から活動していた座であるが,いつからか興福寺参勤猿楽となっていた。…

【結崎】より

…結崎が歴史地名として著名なのは,能楽の観世座がその草創期にここに本拠をすえたことによる。観世流の祖観阿弥清次は,伊賀国で成長し,小波多(現,名張市)で一座を結成し,結崎に移って座名も結崎座(ゆうざきざ)と改めたといわれてきた。芸風の上でも経済的にも一座の基礎を固め,結崎座は大和猿楽四座の一つとなった。…

※「結崎座」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について | 情報

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