統一農民党[ポーランド](読み)とういつのうみんとう[ポーランド](英語表記)Zjednoczone Stronnictwo Ludowe

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

統一農民党[ポーランド]
とういつのうみんとう[ポーランド]
Zjednoczone Stronnictwo Ludowe

ポーランド政党。 1947年1月の総選挙で労働者党 (共産党) を主体とする人民戦線が圧倒的勝利を収めた結果,第2次世界大戦以前から農民を基盤に大きな勢力をもっていた農民党 SLが左右に分裂,右派指導者の S.ミコワイチクはアメリカに亡命。 49年農民党左派とポーランド農民党 PSLが,労農提携の推進を目標として合体して結成された。以後事実上,ポーランド統一労働者党 (共産党) の補助機関の役割を果したが,農民の利益を代表して独立した政党としての存在を維持した。その後,自由化の波に直撃されて 89年 12月に国会は統一労働者党の指導者的役割を規定した憲法条文を削除し,本格的な複数政党制度が始り,既成政党は解体もしくは大きく変身した。旧体制の翼賛政党であった統一農民党も新体制に移行し,ポーランド農民党に復した。

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