ミコワイチク(読み)みこわいちく(英語表記)Stanisław Mikołajczyk

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ミコワイチク」の意味・わかりやすい解説

ミコワイチク
Mikołajczyk, Stanisław

[生]1901.7.18. ウェストファーレン,ホルシュターハウゼン
[没]1966.12.13. ワシントンD.C.
ポーランドの政治家。 1930~35年農民党議員。第2次世界大戦中に亡命ロンドンのポーランド国民評議会副議長,亡命政府副首相,内相となった。 43年 W.シコルスキー死去に伴い同政府首相,44年にかけてソ連を含む連合国と国境や戦後政権について交渉した。ヤルタ会談に基づき 45年に帰国,国民統一臨時政府の副首相になったが,ポツダム会議での自由ポーランド確立に関する約定反故にされ,非共産主義勢力に対する圧迫激化したため,47年アメリカへ亡命。 48年以降国際農民組織総裁に就任した。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ミコワイチク」の意味・わかりやすい解説

ミコワイチク
みこわいちく
Stanisław Mikołajczyk
(1901―1966)

ポーランドの政治家。ウェストファーレンのホルスターハウゼン生まれ。第一次世界大戦直後の対ソ戦に参戦、その後農民党国会議員となり、同党総裁に就任した。1939年の独ソによる占領後イギリスに逃れ、1941年に亡命政府副首相、1943年同首相に選任された。訪ソして国境問題解決を試みたが失敗し、1944年に辞職した。ヤルタ会談の結果、1945年の挙国一致政権に副首相として入閣したが、選挙方式等をめぐり労働者党共産党)との間に対立が激化、1947年にイギリスに亡命、ワシントンで客死した。

木戸 蓊]

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