絳帳(読み)コウチョウ

デジタル大辞泉 「絳帳」の意味・読み・例文・類語

こう‐ちょう〔カウチヤウ〕【×絳帳】

赤い色のとばり
《後漢の馬融が赤いとばりを垂れ、その前に弟子をおいて教えたという「後漢書」馬融伝の中の故事から》師の席。学者居室

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精選版 日本国語大辞典 「絳帳」の意味・読み・例文・類語

こう‐ちょうカウチャウ【絳帳】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 赤い色のとばり。
    1. [初出の実例]「黄醅(くゎうばい)(りょくしょ)冬を迎へて熟す 絳帳紅炉は夜を逐うて開く〈白居易〉」(出典和漢朗詠集(1018頃)上)
    2. [その他の文献]〔元稹‐感石榴詩〕
  3. ( 後漢の馬融が、赤いとばりをたれ、その前に弟子を置いて教えた「後漢書‐馬融伝」の故事から ) 師の席。学者の居室。転じて、恩師
    1. [初出の実例]「絳長青襟之客、応嘉招以優遊」(出典:詩序集(1133頃)湖山聞旅雁詩序〈藤原永光〉)
    2. [その他の文献]〔李商隠‐過故雀兗海宅与崔明秀才話旧詩〕

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普及版 字通 「絳帳」の読み・字形・画数・意味

【絳帳】こうちよう(かうちやう)

赤いとばり。〔後漢書、馬融伝〕善く琴を鼓し、好んで笛を吹き、生任性、儒に拘せられず。居宇、多く侈を存す。常に高堂に坐し、絳紗帳を施し、生徒に授け、後に女樂を列す。弟子、を以て相ひ傳ふ。

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