防湿(読み)ボウシツ

デジタル大辞泉 「防湿」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐しつ〔バウ‐〕【防湿】

湿気を防ぐこと。湿気から守ること。
[類語]防水防風風防防暑防寒除霜防雪防砂防潮防臭防腐防毒防食防疫防縮防空防火

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精選版 日本国語大辞典 「防湿」の意味・読み・例文・類語

ぼう‐しつバウ‥【防湿】

  1. 〘 名詞 〙 湿気を防ぐこと。
    1. [初出の実例]「桐材の材質的特徴たる防湿、防虫性は」(出典:家具の選び方と使ひ方(1943)〈剣持勇〉五)

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改訂新版 世界大百科事典 「防湿」の意味・わかりやすい解説

防湿 (ぼうしつ)

湿気を防ぐというほどの意味であるが,大気中には水蒸気が含まれていて,しかも温度と関係しあっているので,具体的にはきわめて複雑である。小さな空間の場合は,たとえばデシケーターのように,気密容器を用い,除湿した空気を封入するか,シリカゲルなどの乾燥剤を入れることで目的を達する。建築物の場合も,壁面に透湿抵抗の大きい(透湿量の少ない)防湿材料を用いて気密に保ち,内部で除湿装置を働かせればよい。防湿材料としては一般に,ポリエチレンフィルムアルミ箔アスファルトルーフィングなどが用いられる。ただし,冬など外気の温度が低いときは,室内の暖かい空気が壁面に触れて結露するので,断熱材も使用しなければならない。結露がやむをえない場合は,水滴となって落ちないように,水分を吸収する調湿材料で表面を仕上げる。しかし現実にはまず何よりも湿気をこもらせないことであり,それは通風をよくすることである。住宅の場合は,地面からの湿気を防ぐこと,床下換気,小屋裏(屋根裏)の換気,窓など開口部の適切な配置に留意する。
換気 →室内気候
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世界大百科事典(旧版)内の防湿の言及

【室内気候】より

…また工場軽作業時の作業強度は1.9Met(全発熱量は198W)程度で,このとき24℃の室内での放熱量は顕熱76W,潜熱122Wとなり,発汗によって人体は生理機能を調節していることがわかる。
[断熱と防湿]
 快適な室内気候を形成するには,断熱と防湿によって防暑・防寒対策を施すことが重要になる。外壁,天井,床には断熱材を入れ,窓も二重にすれば,冬は内から外への熱,夏は外から内への熱が移動しにくくなる。…

※「防湿」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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