総桜(読み)フサザクラ

デジタル大辞泉 「総桜」の意味・読み・例文・類語

ふさ‐ざくら【総桜】

フサザクラ科の落葉高木。山中に自生し、葉は広卵形で先が尾状にとがり、枝の先のほうにつく。3月ごろ、葉より先に花をつける。花びら・がくをもたず、多数雄しべ房状に垂れ、やく暗紅色。実は平たく、翼をもつ。樹皮から鳥もちを作る。

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精選版 日本国語大辞典 「総桜」の意味・読み・例文・類語

ふさ‐ざくら【総桜】

  1. 〘 名詞 〙 フサザクラ科の落葉高木。本州、四国、九州の山地渓谷に生える。高さ約八メートル。葉は互生し長柄をもち広卵形で、長さ幅とも約一〇センチメートル。先は尾状にとがり縁には鋸歯(きょし)がある。早春、葉に先だって短枝に花被のない両性花を出し垂れ下がる。多数房状につく赤色の雄しべが目だつ。果実は長柄をもち翼がある。材は艪、櫂、建具、また薪炭用。樹皮で鳥黐をつくる。〔物品識名(1809)〕

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動植物名よみかた辞典 普及版 「総桜」の解説

総桜 (フサザクラ)

学名Euptelea polyandra
植物。フサザクラ科の落葉高木

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