精選版 日本国語大辞典 「総籬」の意味・読み・例文・類語 そう‐まがき【総籬】 〘 名詞 〙 江戸新吉原遊郭で、最も格式の高い遊女屋。みせは、間口・奥行ともに最も大きく、上り口の格子(籬)が全部天井に達する構造であるところからの称。寛政(一七八九‐一八〇一)以後の定めでは、間口は一三間(約二三・五メートル)、奥行は二二間(約四〇メートル)、格子は幅七寸(約二一センチメートル)の朱塗とする。おおまがき。おおみせ。[初出の実例]「総籬(ソウマガキ)は善く花街に通じて、然も花実相対し真に膓を断つ」(出典:洒落本・通言総籬(1789)序) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例