緑亀(読み)ミドリガメ

デジタル大辞泉 「緑亀」の意味・読み・例文・類語

みどり‐がめ【緑亀】

アメリカ産のヌマガメ科アカミミガメなどの子ガメ。背甲が緑がかった色で斑紋が美しいが成長につれて色彩があせる。ペットとされる。
[類語]海亀玳瑁たいまい石亀すっぽん噛付亀象亀

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精選版 日本国語大辞典 「緑亀」の意味・読み・例文・類語

みどり‐がめ【緑亀】

  1. 〘 名詞 〙 アメリカ原産のヌマガメ科の子ガメのこと。背甲が緑がかっている。ペットとして人気がある。

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知恵蔵mini 「緑亀」の解説

ミドリガメ

北米から南米大陸北西部を原産地とするカメ。正式名称は「ミシシッピアカミミガメ」。幼体甲羅緑色をしていることから、日本では一般に「ミドリガメ」と呼ばれる。甲羅の長さは幼体では5センチメートル前後だが、成体は最大で28センチメートルにも達する。池や湿地河川などに生息し、寿命は20~40年程度。雑食性で繁殖力が強く、汚染された水質への耐性も高い。日本への輸入は1950年代に始まり、幼体がペット用として大量に流通した。しかし多くは家庭での飼育に困った飼い主によって野外に放されていると見られ、北海道を除く全国に生息域を拡大している。生態系への影響や農業被害が問題視されていることから、2013年、環境省が外来生物法で輸入や飼育が原則禁止される特定外来生物への指定を検討する方針を明らかにした。

(2014-1-14)


ミドリガメ

米国原産のミシシッピアカミミガメの幼体を指す呼称頭部両側に橙赤色の斑紋がある。幼体は小さく緑色をしているが、成体になると背甲長は最大で28センチメートルに達し、体色も黒くなる。世界各国で流通しており、日本へは1950年代に輸入が開始された。以来、ペットとして人気を集めてきたが、成長して飼育しきれなくなり、川や池に捨てられるケースが多発。この亀が各地で繁殖し、日本の生態系や農作物に深刻な影響を及ぼしていることから、2015年、環境省が20年をめどに輸入を禁止する方針を決定した。販売と飼育も段階的に規制され、すでに野生化したものは駆除される。

(2015-8-1)

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「緑亀」の意味・わかりやすい解説

緑亀
みどりがめ

カメ目カメ科のキバラガメ Pseudemys scriptaの子をいう。背甲は美しい緑色をしており,ペットとして市販されている。大きくなるにつれて背甲は黒っぽくなり,成体では甲長 30cmぐらいになる。肉食性で,飼育用の餌として魚肉,牛馬肉などが使われる。北アメリカ中・南部に分布する。

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