① カメ目スッポン科の淡水産カメの総称。ユーラシア・アフリカ・北米等に二二種がいる。日本にはスッポン(ニホンスッポン)一種がおり、ふつうこれをさす場合が多い。ニホンスッポンは全長約三〇センチメートル。背甲はオリーブ色で、ほぼ円形。背甲に甲板はなく、中央部は少し隆起して堅いが、他はいぼ状突起のある皮膚でおおわれ、柔らかい。首は長く、口吻(こうふん)は細長くとがる。手足にみずかきをもち、それぞれに三本の爪がある。浅い水底にひそみ、魚、カエル、カニなどに激しくかみついて捕える。本州以南の河川・池沼に分布する。養殖は盛んに行なわれている。肉は美味で栄養に富み、血液は強壮剤など薬用にされる。どろがめ。かわかめ。すぽん。