百科事典マイペディア 「緘黙症」の意味・わかりやすい解説 緘黙症【かんもくしょう】 無言症とも。発語に関する器官に器質的な障害がないのに,発語しないもの。神経症,鬱(うつ)病,統合失調症(精神分裂病)にしばしば見られるほか,突然の激しい感情の動揺でも起こる症状。外部からの刺激に対して精神的な反応がなくなり,意識は明晰(めいせき)だが,話しかけられても一語も発しない。また一日中同じ姿勢を保つといった異常行動を伴うことが多い。子どもで,特定の人とは語すのに,それ以外の人と話さない場合を,選択的緘黙という。→関連項目拒絶症 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報