(読み)さし

  • びん

大辞林 第三版の解説

銭の穴に通す細い縄。普通、九六文を一差しとし、百文として扱った。さしなわ。
百本のこより、または細い縄を束ねて根元をくくったもの。神仏への百度参りのとき、数を数えるのに用いた。百度緡。 おその下女にてお百度の-を持ち/歌舞伎・お染久松色読販

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙
① 銭(ぜに)の穴にさし通して一束にするのに使うなわ。さし。ぜにさし。ぜになわ。〔色葉字類抄(1177‐81)〕 〔漢書注‐武帝紀〕
② 銭縄(ぜになわ)にさしてある銭。百文ないしは千文(一貫)を単位とした。緡銭(びんせん)。さし。〔伊京集(室町)〕
※江戸繁昌記(1832‐36)二「客、五節毎に銭数緡を投じて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内のの言及

【貫】より

…中国の宋代のころに始まる通貨の単位で,銭貨1000文(もん)のことをいう。この名称は銅銭1000枚の穴に緡(びん)(鏹(きよう)ともいい,ぜにざしのこと)を貫いて束ねたことに由来し,日本でも唐銭,宋銭の流入に伴って室町時代前後から用いられるようになった。江戸時代になると通貨は基本を異にする金,銀,銭の3貨に分かれ,基本単位は金貨が小判の両(=4分=16朱),銀貨が匁,銭貨が文であり,銀貨1000匁を1貫目,銭貨1000文を1貫文と呼んだ。…

※「緡」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

入国者待機要請

2019年12月に発生した新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために日本政府が決定した、中国(香港・マカオ含む)と韓国からの入国者に対して行う入国制限のこと。20年3月5日に決定され、3月9日より実施さ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android