町中(読み)まちじゅう

精選版 日本国語大辞典 「町中」の意味・読み・例文・類語

まち‐じゅう ‥ヂュウ【町中】

〘名〙
① 町のすみずみまで全部。町全体。
狂言記六地蔵(1700)「田舎者が、地蔵を誂へたいといふて、町中をよばはってまはった程に」
町役人、また、その事務所である町会所町内自治を執行する。
浮世草子好色一代男(1682)七「両揚屋、町中袴着て」

ちょう‐じゅう チャウヂュウ【町中】

〘名〙
① 町の隅々まで全部。町全体。また、そこに住む人全部。まちじゅう。〔日葡辞書(1603‐04)〕
※浮世草子・日本永代蔵(1688)一「後家、町中(テウチウ)に歎き、此家をたのもしの入札にして売ける」

まち‐なか【町中】

〘名〙 町の、家が立ち並んでいる所。町のなか
※元祿版古今著聞集(1254)二〇「むら猿を町中へ追出して」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「町中」の意味・読み・例文・類語

まち‐じゅう〔‐ヂユウ〕【町中/街中】

町の全部。町全体。
町の人々全部。

まち‐なか【町中/街中】

住宅商店が集まっている所。

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