練習艦隊(読み)レンシュウカンタイ

デジタル大辞泉 「練習艦隊」の意味・読み・例文・類語

れんしゅう‐かんたい〔レンシフ‐〕【練習艦隊】

旧日本海軍や海上自衛隊で、訓練のための遠洋航海目的として編制された艦隊

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精選版 日本国語大辞典 「練習艦隊」の意味・読み・例文・類語

れんしゅう‐かんたいレンシフ‥【練習艦隊】

  1. 〘 名詞 〙 旧日本海軍や海上自衛隊で、航海などの練習のために編成された艦隊。

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改訂新版 世界大百科事典 「練習艦隊」の意味・わかりやすい解説

練習艦隊 (れんしゅうかんたい)

一般に主要国海軍においては,海軍兵学校などの学生あるいはこれらを卒業した初任士官に対して,練習艦(隊)による乗艦実習あるいは遠洋航海実習を実施するのを例とする。旧日本海軍でも海軍兵学校などを卒業した少尉候補生が,練習艦隊において遠洋航海を行うのを例としていた。

 海上自衛隊も1957年に幹部候補生学校を卒業した初任三等海尉の遠洋航海実習のため,練習艦隊を編成してハワイ方面の巡航を行ったのを皮切りに,毎年練習艦隊による約半年にわたる遠洋航海を実施している。その目的は,海上幹部としての資質の育成と,海外の実情見聞による国際的視野涵養(かんよう)にある。練習艦隊の外国訪問により,日本との国際親善,友好関係の増進が期待できて,外交に対する寄与が大きいと考えられている。海上自衛隊の練習艦隊は,上記の遠洋航海実習のほか,海上自衛隊の諸学校,防衛大学校の学生の乗艦実習なども行う。
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