縮瞳剤(読み)シュクドウザイ

病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版 「縮瞳剤」の解説

縮瞳剤

製品名
《ピロカルピン塩酸塩製剤》
アドソルボカルピン(日本点眼薬研究所)
サンピロ(参天製薬

 副交感神経のはたらきを活発にして、瞳孔どうこうを縮小させる薬です。瞳孔が小さくなると、房水ぼうすい眼圧を保っている目の中の水)の流れがよくなって、眼圧が下がります。緑内障の治療や、瞳孔を縮小させる必要がある検査の前などに使用されます。


①目が痛む、しみるといった刺激症状が現れたときは過敏症状のことがあるので、使用を止め、すぐ医師に報告してください。また、類天疱瘡(結膜充血、角膜上皮障害、睫毛内反など)が起こることがあります。このようなときも使用を止め、すぐ医師sに報告してください。


②白目の充血、流涙りゅうるい(涙が出る)、かゆみ、霧視むし白内障、暗黒感、目やに、下痢吐き気発汗、よだれが出るといった症状が現れることがあります。ときに、まぶたのれや赤み虹彩炎こうさいえんが現れることがあります。このような症状が現れたときは、医師に相談してください。


①点眼液の場合は、1回1~2滴を1日3~5回点眼します。横に寝た姿勢で点眼したあと、1~5分間まぶたを閉じていてください。


②薬を使用中は眼圧を調べる定期的な検査が行われますから、必ず受診してください。


虹彩炎のある人には使用できません。あらかじめ医師に報告してください。


④目がかすんだり、遠くが見えにくくなったりすることがあります。薬を使用中に夜間運転をするときは慎重に行ってください。

出典 病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版病院でもらった薬がわかる 薬の手引き 電子改訂版について 情報

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