縮緬紙(読み)チリメンガミ

精選版 日本国語大辞典 「縮緬紙」の意味・読み・例文・類語

ちりめん‐がみ【縮緬紙】

  1. 〘 名詞 〙 縮緬のように表面にしわをつけた紙。表面に小じわのついた紙。クレープペーパー。
    1. [初出の実例]「芹組や縮緬帋の和巾帯〈露沾〉」(出典:俳諧・露沾俳諧集(1733頃)春一)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「縮緬紙」の意味・わかりやすい解説

縮緬紙
ちりめんがみ

縮緬のようにしわをつけた紙のことで、クレープ紙ともいう。千代紙浮世絵造花、和紙人形の衣装などの材料に使われるため於花紙(おはながみ)の異名もある。享和(きょうわ)年間(1801~04)に江戸で創製されたが、この種の紙の祖先ともみられるものに、奈良時代から紙衣(かみこ)(紙子)として用いられていたもみ紙がある。これは紙を棒に巻き付けて、上下に押すなどしてしわをつけるが、近年の縮緬紙は機械によって型押しする。

[町田誠之]

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