デジタル大辞泉 「羅門」の意味・読み・例文・類語 らん‐もん【▽羅門/▽羅文】 「らもん(羅門)」に同じ。「―破れて、蔀しとみ、遣戸やりどもたえてなし」〈平家・三〉 ら‐もん【羅門】 格子の一。立蔀たてじとみ・透垣すいがいなどの上部に、木や竹で2本ずつ交差した模様を作り出したもの。羅文。らんもん。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「羅門」の意味・読み・例文・類語 ら‐もん【羅門・羅文】 〘 名詞 〙① 立蔀(たてじとみ)・透垣(すいがい)などの上に、細い木や竹を二、三本菱形に組んで装飾としたもの。〔十巻本和名抄(934頃)〕② =れんじ(連子)[初出の実例]「法皇は、中門の羅門(ラモン)より叡覧あって、出羽守貞長を以て六人が年齢、交名、住国を聞召さる」(出典:源平盛衰記(14C前)三五)③ ( 「婆羅門(ばらもん)」の略 ) インドの司祭者。[初出の実例]「羅門是歳勇進、俗家賀之酒会」(出典:性霊集‐三(835頃)和尚中寿感興詩) らん‐もん【羅門・羅文】 〘 名詞 〙 =らもん(羅門)①[初出の実例]「透垣、らんもむ、薄などの上にかいたる蜘蛛の巣の」(出典:能因本枕(10C終)一三三) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例