美唄川(読み)びばいがわ

日本歴史地名大系 「美唄川」の解説

美唄川
びばいがわ

美唄市域を流れる一級河川。流路延長三三・七キロ(指定区間二六・八キロ)流域面積九三・九平方キロ。石狩川水系左岸側の支流で、夕張山地北西端にある美唄山(九八六・九メートル)に発し、夕張山地の前山となる丘陵状の山地内をウェンシリアンビバイ川・我路沢がろざわ川・美唄滝の沢びばいたきのさわ川・落合おちあい川の小支流を合せて西流、石狩河谷平野に出て美唄市街南部を迂回して、美唄市元村もとむら三区から西に大正一一年(一九二二)開削された放水路(延長約一・八キロ)を経て西美唄で石狩川に注ぐ。これ以前は元村三区から石狩川に並行して南流し、空知郡きた村の美唄達布びばいたつぷで石狩川に注ぎ、この区間の旧美唄きゆうびばい川は現在も残る。また美唄市街南部の右岸側から北に迂回する分流産化美唄さんかびばい川があり、美唄川河口で合流する。平野部はかつて美唄原野とよばれ、美唄川の河跡湖など沼沢地を伴う泥炭質の低湿地であった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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