北海道中央部の南西域、空知地方と上川地方にまたがる山地。北は天塩山地に続き、東は上川盆地・富良野盆地を挟んで石狩山地と対し、南は日高山脈に連なる。西は石狩平野により
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
北海道中央南半の骨格を東の日高(ひだか)山脈とともに形成する山地。北は空知(そらち)川、南は沙流(さる)川の間を占め、南北方向の芦別(あしべつ)川―シュウパロ川の線で東西二つの傾動地塊に分けられる。東の地塊は古い神威古潭(かむいこたん)系や中生代白亜紀層の岩石からなり、中央部には芦別岳(1726メートル)、夕張岳(1668メートル)など壮年地形の山嶺(さんれい)が連なり、断層崖(がい)で東の富良野(ふらの)盆地に接する。西の地塊は第三紀層からなり、前者より高度も低くなって石狩(いしかり)平野に臨む。ここには第三紀層中の夾炭(きょうたん)層が南北に連なり、これを刻む河川沿いに石炭の露頭があり、明治以降の石狩炭田開発につながった。また河谷にはダム建設も進み電源に利用される。富良野(ふらの)芦別道立自然公園域で、1996年(平成8)「夕張岳の高山植物群落及び蛇紋岩メランジュ帯」が国の天然記念物に指定された。
[柏村一郎]
北海道の中南部にある山地。南東の日高山脈とは金山峠,日高峠,沙流川の河谷を結ぶ線で,また北の天塩(てしお)山地とは神居古潭(かむいこたん)のある石狩川の横谷で境される。山嶺が東に偏った傾動地塊山地で,東部には芦別岳(1726m)や,夕張岳(1668m)などの急峻な山々が南北に連なり,その東側は急崖をなして上川盆地,富良野盆地に臨む。石狩平野に臨む山地西部は,西へ向かって緩やかに低くなり,南西部には由仁安平(ゆにあびら)低地を隔てて馬追(まおい)丘陵が並走する。地質は中生代白亜系を基盤とし,古第三系,新第三系などからなる。西部には古第三系の夾炭層が広く分布し,石狩炭田南半部の夕張炭田を構成する。山地の大半はエゾマツ,トドマツなどの森林におおわれ,夕張岳,芦別岳の標高1300m以上には高山植物が豊富にみられる。
執筆者:奥平 忠志
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