群行(読み)グンコウ

デジタル大辞泉 「群行」の意味・読み・例文・類語

ぐん‐こう〔‐カウ〕【群行】

大ぜいで群れをなして行くこと。
斎宮いつきのみや野宮ののみや潔斎ののち、9月行装を整えて伊勢に下向すること。また、その儀式

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精選版 日本国語大辞典 「群行」の意味・読み・例文・類語

ぐん‐こう‥カウ【群行】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 大勢でむらがって行くこと。〔蜀志‐諸葛亮伝〕
  3. 斎宮(いつきのみや)野宮(ののみや)を出て天皇送別をうけ、はじめて行装を整えて伊勢へ下向すること。
    1. [初出の実例]「群行〈大略同入野儀〉」(出典西宮記(969頃)八)

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普及版 字通 「群行」の読み・字形・画数・意味

【群行】ぐんこう

集まり行く。

字通「群」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の群行の言及

【斎宮】より

…飛鳥・奈良朝の経路は不明だが,平安朝では長奉送使以下の官人に付き添われ,近江国府,甲賀,垂水,鈴鹿,壱志の各頓宮を経て,伊勢国多気郡の斎宮に入る。この5泊6日の旅程は群行と称し,南北朝期に斎王制が自然消滅するまで,大伯皇女から数えれば64名の斎王が卜定され,49名が伊勢に派遣された。 斎王は伊勢神宮の三節祭である6月と12月の月次祭,9月の神嘗祭の年3回,斎宮から度会郡の離宮院に移り,神宮の祭祀に加わる。…

※「群行」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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