精選版 日本国語大辞典 「群青色」の意味・読み・例文・類語 ぐんじょう‐いろグンジャウ‥【群青色】 〘 名詞 〙 群青①のようにあざやかで美しい藍青色。ぐんじょう。[初出の実例]「丁度十月も末の事で、菊日和の暖さが続く、空は群青色(グンジャウイロ)に澄み渡るなかへ」(出典:錦木(1901)〈柳川春葉〉一) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
色名がわかる辞典 「群青色」の解説 ぐんじょういろ【群青色】 色名の一つ。JISの色彩規格では「こい紫みの青」としている。一般に、鉱物性の青色顔料である群青で描いた色、または群青のような鮮やかな青色のこと。群青の原料となる鉱物は天藍石てんらんせきとよばれ、古くから貴重な鉱物として知られていた。そのため至上の存在を描くのに用いられたという。群青は光、熱、アルカリに強く、酸に弱いという性質をもち、絵の具、水性塗料、印刷インキなどに使用される。19世紀からは天藍石を用いず、人工的に似た色を作れるようになった。また印刷で同じ青系統の藍あい色や紺色を表現するときは黒のインクを混ぜるが、群青色には入らない。それだけ明るくさわやかな色をさす。群青色の空、群青色の海といったときは澄み切った晴れのイメージ。 出典 講談社色名がわかる辞典について 情報