日本大百科全書(ニッポニカ) 「天藍石」の意味・わかりやすい解説
天藍石
てんらんせき
lazulite
美しい青色の含水リン酸塩鉱物。アルミニウム分に富む広域変成岩、熱水交代性粘土鉱床、ある種のペグマタイト中に産する。自形はやや変形した擬斜方複錐(すい)あるいは板状になることもあるが、多く粒状である。飾り石として用いられることもある。日本では栃木県那須塩原(なすしおばら)市百村(もむら)の粘土鉱床中にごく少量産し、微細な両錐形の結晶をなす。石英、カオリナイトなどと共存する。英名は、青い石を意味するドイツ語Lazursteinにちなむ。
[加藤 昭 2017年12月12日]
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