羽儀(読み)うぎ

精選版 日本国語大辞典 「羽儀」の意味・読み・例文・類語

う‐ぎ【羽儀】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 鳥の飛んでいる羽のさま。特にコウノトリの飛ぶさまを堂々たるものとしてほめていう。
    1. [初出の実例]「望裡遙聞燕語声、双飛来往羽儀軽」(出典:文華秀麗集(818)下・飛燕〈嵯峨天皇〉)
    2. [その他の文献]〔江淹‐雑体詩嵆中散〕
  3. 人の模範となること。また、そのようなりっぱな人。
    1. [初出の実例]「内丞相鎌足公、〈略〉楓宸羽儀、藤原鼻祖也」(出典:惺窩文集(1627頃)続・三・献陽明殿下)
  4. 服装を整えて堂々とした姿で朝廷に出仕すること。〔韓愈‐燕喜亭記〕
  5. 天子の行列のときに指揮などをする旗。〔資治通鑑‐晉紀成帝咸康二年〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「羽儀」の読み・字形・画数・意味

【羽儀】うぎ

羽飾り。儀容。〔南史、宋武帝紀〕嘗(かつ)て(徐)羨之を思ひ、(すなは)ちして西掖門を出づ。儀絡繹(らくえき)として隨し、已に西門を出づ。子旦(あした)に居を問ふこと、~家人の禮の如し。

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