羽村堰(読み)はむらぜき

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

羽村堰
はむらぜき

1654年(承応3)に完成した玉川上水(じょうすい)の取り入れ口。東京都羽村市の南西部にある。水門わきには幕府の水役人の陣屋が置かれていた。堰は土嚢(どのう)や蛇籠(じゃかご)を積んで流れを制し、2か所に幅10メートルほどの水門を設けたものであった。現在も多摩湖、狭山(さやま)湖へ水を引く東京都の多摩川給水系の取り入れ口がある。堰堤(えんてい)の1000本余りのサクラと市内各神社の祭礼が毎年春を彩り、多くの観光客を集めている。JR青梅(おうめ)線羽村駅から徒歩で15分。

[沢田 清]


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世界大百科事典内の羽村堰の言及

【狭山湖】より

…当時の村名にちなんで山口貯水池ともいう。周囲19km,満水時の水面1.89km2,有効貯水量1953万m3で,多摩川の水を羽村堰(はむらぜき)から引水して貯水し,東京都の浄水場へ送水する。湖岸は屈曲に富み,周囲はアカマツ,コナラの自然林も多く,また桜の名所としても知られ,1951年埼玉県立狭山自然公園に指定された。…

【羽村[市]】より

…71年に住宅公団の団地がつくられ,住宅地としても整備されて70年代に人口が急増した。江戸時代に多摩川をせき止めてつくられた玉川上水の取水口羽村堰は,現在も東京都内に給水する上水道の取水口として利用されている。羽村駅東口付近に残る〈まいまいず井戸〉は,螺旋形に掘りくぼめた井戸で,鎌倉時代に掘削されたと伝える。…

※「羽村堰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報