日本歴史地名大系 「羽黒山五重塔」の解説 羽黒山五重塔はぐろさんごじゆうのとう 山形県:東田川郡羽黒町手向村羽黒山五重塔手向(とうげ)集落から祓(はらい)川を渡り、羽黒山表参道を上り、約三〇〇メートルほど行った左手、杉木立のなかに南面して建つ。羽黒塔・羽黒山塔・払川(はらいかわ)(祓川)五重塔・瀧水(りゆうすい)寺塔ともいわれ、本尊は聖観音。高さ約二九・九メートル。様式は方三間、柿葺で、初重には縁がめぐらされる。四方中央の柱間に幣軸をつけ、板扉をつり、脇間は盲連子。上層は組勾欄、斗は三手先で、軒を深くし、屋根の勾配は緩く、肘木の曲線、斗の形、鬼斗などは室町時代初期のものとみられている。姿も均整がとれ、当初の建材もよく残されていて、技法もすぐれ、国宝に指定されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by