翻訳小説(読み)ほんやくしょうせつ

精選版 日本国語大辞典 「翻訳小説」の意味・読み・例文・類語

ほんやく‐しょうせつ ‥セウセツ【翻訳小説】

〘名〙 外国小説自国のことばに移したもの。明治維新以後、主として欧米の小説を翻訳したものをさす。
あめりか物語(1908)〈永井荷風〉春と秋「一篇の短い翻訳小説の趣向が」

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山川 日本史小辞典 改訂新版 「翻訳小説」の解説

翻訳小説
ほんやくしょうせつ

外国の小説を日本語に翻訳したものを一般に翻訳小説というが,文学史では明治初年から10年代にかけて集中的に現れたヨーロッパの小説・戯曲の翻訳あるいは翻案されたものに限っていう。ジャンルは冒険科学小説から政治小説に至るまで多岐にわたっており,「花柳春話(かりゅうしゅんわ)」(リットン「アーネスト・マルトラバース」),「八十日間世界一周」(ベルヌ),「自由太刀余波鋭鋒(じゆうのたちなごりのきれあじ)」(シェークスピアジュリアス・シーザー」)などのほか膨大な数に及ぶ。

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